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★☆★━━━━━ 2007年4月のクリーミーレポート ━━━━★☆★

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春の和菓子、うぐいす餅&わらび餅
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 時は春爛漫。桜が咲き、洋服もうんと薄着になってきたいま、舌触りの
良い食感が恋しくなりませんか?
 今回は、その独特の食感にファンの多いうぐいす餅とわらび餅の世界に
迫ってみました。

●○● うぐいす餅の謎 ●○●

 春を象徴する鳥といえば、やはりこの鳥。春告げ鳥こと、うぐいすです。
そのうぐいすの名前を冠した和菓子が、緑色の美しいうぐいす餅です。
こし餡の入った求肥(ぎゅうひ)のお餅を鳥の形のように、端を少しすぼめて
いるのが、うぐいす餅の外見的な特徴です。

 ちなみに、求肥とは白玉粉や餅粉に砂糖と水を合わせて、柔らかく練り
あげた生地のこと。半透明で弾力性があり、上品な口当たりの持ち味です。
あの美しい黄緑色は、お餅全体にまぶした、青えんどう豆を挽いたきな粉の
色です

 ところで、このお菓子の名前にはちょっと不思議な点があります。実際の
うぐいすを見たことがある方ならわかると思いますが、鳥のうぐいすは茶褐
色をしています。でも、うぐいす色といえば緑を意味し、うぐいす餅も薄緑
をしています。

 この違いはどこからきているのでしょうか?

 いくつかの説が唱えられていますが、有力とされているのがメジロとの
混同説。梅の枝によくやってくる緑色のメジロがうぐいすと混同され、
「うぐいす色=緑色」という誤解が生じたという説です。

 ともあれ、きれいな緑色をまとったうぐいす餅が春の象徴であることは確か。
舌だけでなく目でも味わえるお菓子です。

●○● 秀吉が命名したうぐいす餅 ●○●

 うぐいす餅の元祖とされるのが、奈良県大和郡山市にある和菓子店・本家
菊屋(http://www.kikuya.co.jp/)です。本家菊屋は、豊臣秀吉が1584
年に郡山城に入城した際、郡山城大手門の入口で商いを始めたという老舗。
城主の豊臣秀長が秀吉を招いて城内で茶会を開いた時、店主の菊屋治兵衛は
秀長から「何か珍菓を造れ」という命を受けました。

 そして、菊屋治兵衛が作り上げたのが御城之口餅でした。秀吉は、この
御城之口餅をいたく気に入り、「以来この餅を鶯餅と名付けよ」と言ったとか。
こうして、世にも美しい和菓子、うぐいす餅が誕生したというわけです。

 こうして、うぐいす餅と命名された御城之口餅は庶民の間にも広がり、
春を象徴する和菓子として、広く普及していきました。緑色の和菓子を考案
した菊屋治兵衛の創意工夫と、それをうぐいす餅とネーミングした秀吉の
センスがあったからこそ、私たちはうぐいす餅を美味しくいただけるのです。

●○● わらびの澱粉で作った和菓子 ●○●

 弾力性のある和菓子といえば、わらび餅もその一つ。冷やして食べると
ひときわ美味しく、半透明でぷるぷるの食感がうれしいわらび餅のネーミング
の由来についても調べてみました。

 わらび餅の「わらび」とは、山菜のわらびのこと。わらびの根から採取し
た澱粉を使ったお菓子なのです。

 ただし、現在市販されているわらび餅の多くには、わらび以外の澱粉も使
用されています。というのは、わらびの澱粉は収穫から3ヶ月もの時間をか
け、複雑な工程を経なければ完成しないものだからです。希少価値が高く価
格も高い。そのため、さつまいもやタピオカなどの澱粉やくず粉、増粘剤・
寒天等で増量していることが多いようです。

●○● 店によって個性いろいろ ●○●

 もちろん、他の澱粉も使用しながら、わらびの澱粉をできるだけ多く使って、
より風味豊かに仕上げているわらび餅も少なくありません。例えば、京都の
京みずほ(http://www.mizuha.co.jp/)の作る本わらび餅です。砂糖には
和三盆を使い、きな粉には甘さ控えめの京きなこを使用して、本わらび餅
ならではの魅力を高めていると評判です。

 わらび餅の人気店といえば、京都・西陣にある茶洛も有名ですね。毎日、
昼頃には売り切れてしまい、入手が難しいとされるわらび餅は、口の中で
とろけるような食感を堪能できます。

 また、京都・東山の文の助茶屋(http://www.bunnosuke.jp/)や北野に
ある老松(https://oimatu.com/shop/)のわらび餅も人気が高い一品です。
お店によって、食感、風味が微妙に異なるので、いろいろ食べ比べてみて、
お気に入りの味を見つけてくださいね。
文責:三田村蕗子

■□■□■□■□ クリ−ミーレポート by nakazawa □■□■□■□■

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