メールマガジン登録 ご意見・ご感想 c-d.cとは?
メールマガジンmenu
メールマガジンTOP
今月のメールマガジン
全国書店で好評発売中
クリムとドリムのお菓子を巡る冒険
「お菓子を巡る冒険」
フルーゼハウン パティシエ募集中
詳細はこちら
参加応募受付中
プロの技術が学べる
11/12「洋菓子講習会」
参加応募受付中
プロに教わる
「基本のお菓子講習会」
新企画
「世界のフェスティバル&スイーツ」
c-d.cショッピング
ドリームズレシピ
カリフォルニア通信
メールマガジン
フルーゼハウン
キッチンスタジオ
料理教室
旬を楽しむレシピ
トップページ
サイトマップ
スプラッシュページ
SSL対応について
今月のメールマガジン
★☆★━━━━━ 2006年9月のクリーミーレポート ━━━━★☆★


--------------------------------------
ヨーグルトの人気の歴史とバリエーション
--------------------------------------

 酸っぱくて、乳酸菌たっぷり、5000年もの歴史を持つ食べ物ーーといえば、
ヨーグルトです。日本の食卓にもすっかり浸透し、手作り派も増えています。
今回はこのヨーグルトの世界に迫ってみましょう。


●○● カスピ海、黒海付近がヨーグルトの本場 ●○●

 私たちが何気なく使っているヨーグルトという言葉。乳に乳酸菌や酵母を
加えた上で発酵させて作る乳製品を指します。
 では、いつどこで生まれたのでしょうか。

 これには諸説ありますが、一説によれば紀元前3000年頃にブルガリアの地
に住んでいたトラキア人が素焼きの壷で「プロキッシュ」という発酵乳をつく
っていたとか。また、同じ頃、メソポタミア地方(いまのイラク)で人々が
発酵乳を保存し、酸っぱくさせてから乾燥させるタイプの乳製品を好んでい
たという記録も残されています。

 実際、ブルガリアやトルコ、ギリシャ、イランに行くと、ヨーグルトを使
った料理が実に豊富に揃っていますから、ヨーグルトの起源は黒海、カスピ
海を囲む一体ーーと考えて間違いなさそう。

 そのヨーグルトが世界的に注目を集めるようになったのは19世紀も終わり
の頃でした。ロシアの 医学者イリヤ・メチニコフがブルガリアを旅行した
際、長寿の人が多いことに注目し、ヨーグルトの乳酸菌と長寿についての論
文を発表したのです。これを機に、ヨーグルト=ブルガリアというイメージ
が広く世界に広がっていきました。


●○● ヨーグルトの人気変遷 ●○●

 日本では、明治時代に海外からヨーロッパの菌を輸入し、治療に使う先進
的な医者もいたようですが、「食品」として生産が開始されたのは大正時代
に入ってからのこと。その後日本は戦争に突入し、一般に普及したのは戦後
になってからでした。

 そしてヨーグルトが日本で大きくブレイクし、脚光をあびるきっかけを作
ったのは、なんといっても明治乳業の「ブルガリアヨーグルト」ではないで
しょうか。1970年に大阪万博のブルガリア館で紹介されたヨーグルトが開発
の契機となり、翌年、国産初のプレーンタイプヨーグルトが発売され、2年
後に現在のような「ブルガリアヨーグルト」の名称に変わりました。

 それからのヨーグルトの人気ぶりは周知の通り。10年ほど前には「ヨーグ
ルトきのこ」の名前で、コーカサス地方(グルジアやアゼルバイジャン一帯)
に伝わる伝統的な醗酵乳作りがブームとなり、4年前にはやはり同じコーカ
サス地方からやってきた「カスピ海ヨーグルト」が人気を集めました。
管理が難しかった「ヨーグルトきのこ」とは異なり、家庭で手軽に作れる
「カスピ海ヨーグルト」はいまも人気が続いているようです。酸味が少なく、
クリーミィな口当たりも日本人には受けているのかもしれませんね。

 ヨーグルトがすっかり日本人の舌に馴染んでいるからでしょう、毎年のよ
うにヨーグルトをアレンジしたデザートが発売されています。今年の夏には、
イタリアで生まれた、乳酸菌パウダーと低脂肪ミルクで作る冷たいヨーグルト
デザートの専門店まで登場しました。プランタン銀座の「ヨゴリーノ」です。

 食感はソフトクリームで味はヨーグルト、それでいてカロリーはソフトク
リームの2分の1。プレーンタイプにフルーツソースをトッピングして食べ
るタイプのヨーグルトです。

 さっぱり感が特徴のヨゴリーノとは違う魅力にあふれているのが、中沢フ
ーズが発売した「クリーミィヨーグルト」。コンビニで発売されているデザ
ートです。フレッシュクリームを使ったまろやかな仕上がりは要チェック。
濃厚でこくのある味は、夏から秋へと向かう季節にはぴったりでしょう。


●○● ヨーグルトの魅力が生きた本場の使用法 ●○●

 料理やお菓子作りにも、ヘルシーなヨーグルトはぜひ積極的に利用したい
もの。参考になるのが、ヨーグルトの本場ともいえるトルコやブルガリアの
使用法です。

 料理の約7割にヨーグルトが使用されているトルコには、魅力的でいます
ぐ作れそうなメニューがたくさんあります。例えば、代表的な家庭料理であ
る「キュウリの冷たいスープ」はまさに簡単そのもの。皮をむいたきゅうり
を粗くみじん切りにし、水、塩、すったニンニク、オリーブオイルにヨーグ
ルトを入れて混ぜて冷やすだけ。それだけで異国情緒豊かでかつヨーグルト
の風味が生きたスープが出来上がります。これは、ブルガリアでも頻繁に作
られるメニューです。

 トルコやギリシャで愛されているのが、ヨーグルトのお菓子「ヨーウルト
ゥ・タトゥルス」。小麦粉、泡立てた卵白、バターにヨーグルトを混ぜ、オ
ーブンで焼き上げ、上からシロップをかければ、ヨーグルトの酸味がうれし
いケーキが完成します。ちなみに、このケーキ、トルコではかなりシロップ
の甘みがきいた仕上がりとなっていますが、それでもヨーグルトのヘルシー
さが堪能できるからなのか、「太らないケーキ」と位置づけられているとか。

 ヨーグルトの本場に見るヨーグルト料理がどれもよく似ているのは、食文
化圏が同じこと、それから、どうしたら料理にヨーグルトの持ち味を生かせ
るかを追求していくと、同じ答えに行き着くからかもしれません。黒海、カ
スピ海一帯の料理やお菓子から、ヨーグルトの本当の魅力をしっかりと感じ
取ってくださいね。
文責:三田村蕗子

■□■□■□■□ クリ−ミーレポート by nakazawa □■□■□■□■

●バックナンバー

・2008/09号
お米の粉を使ったお菓子
・2008/08号
和洋折衷 夏のスイーツ
・2008/07号
アジアンスイーツ最前線
・2008/06号
可愛いのがステキ!プティケーキを堪能しよう
・2008/05号
衰えないロールケーキ、その魅力を探る
・2008/04号
野菜スイーツ最前線
・2008/03号
生姜スイーツで元気になる!
・2008/02号
お酒とチョコレートのクールな関係
・2008/01号
「冬の風物詩、ゆずを食べよう」
・2007/12号
「東京みやげは何にする?」
・2007/11号
「カラフルなエクレアを食べ尽くそう」
・2007/10号
「キャラメルに夢中!」
・2007/09号
「進化するおやつ菓子」
・2007/08号
「夏にピッタリ 枝豆スイーツ」
・2007/07号
「マンゴーパライダイス」
・2007/06号
「復活!バームクーヘン」
・2007/05号
「季節を彩るお花のお菓子」
・2007/04号
「春の和菓子、うぐいす餅&わらび餅」
・2007/03号
「マシュマロワールド」
・2007/02号
「自分へのごほうびに思い切って高級チョコ&新顔ブランド」
・2007/01号
「変貌する大福」
・2006/12号
「2006年クリスマスケーキ最前線」
・2006/11号
「おいしさを包んだお菓子」
・2006/10号
「人気のフルーツビネガーの世界」
・2006/09号
「ヨーグルトの人気の歴史とバリエーション」
・2006/08号
「夏にぴったり、梅のお菓子の魅力に迫る!」
・2006/07号
「進化するプリン」
・2006/06号
「懐かしのお菓子、ラスクの人気を探る」
・2006/05号
「マンゴースイーツの魅力」
・2006/04号
「イチゴのお菓子、百花繚乱」
・2006/03号
「さくらのお菓子」
・2006/02号
「ユニークチョコいろいろ」
・2006/01号
「老舗和菓子店の逆襲」
・2005/12号
「イギリスのクリスマス風景」
・2005/11号
「ブーランジェリー(ベーカリー)のスイーツ」
・2005/10号
「きなこのケーキ、大活躍」
・2005/09号
「野菜のスイーツ最先端」
・2005/08号
「お菓子と「お酢」の意外な相性」
・2005/07号
「ソフトクリームの成り立ち」
・2005/06号
「コンフィチュールの世界」
・2005/05号
「ベーグルとドーナツの世界に迫る」
・2005/04号
「キャラメルの人気を探る」
・2005/03号
「パイの歴史を探る」
・2005/02号
「世界のチョコレート都市」
・2005/01号
「ドイツ菓子の魅力」
・2004/12号
「地域特産品を使ったお菓子」
・2004/11号
「韓流スイーツを探る!」
・2004/10号
「雑穀のお菓子」
・2004/09号
「タルトの謎」
・2004/08号
「偉人に愛されたお菓子」
・2004/07号
「お菓子とスパイスの密接な関係」
・2004/06号
「お菓子に使うお酒探訪」
・2004/05号
「シュークリームの歴史といま」
・2004/04号
「はちみつを使用したお菓子」
・2004/03号
「異色の材料を使ったお菓子」
・2004/02号
「チーズケーキ、その奥深き世界」
・2004/01号
「和と洋が融合したお菓子」
・2003/12号
「クリスマスの食卓が登場する映画」
・2003/11号
「ホットチョコレートの楽しみ」
・2003/10号
「トルコのお菓子を食べてみよう!」
・2003/09号
「人気急上昇中、マカロンに迫る!」
・2003/08号
「プリンの変遷」
・2003/07号
「夏こそ熱いデザートを食べよう!」
・2003/06号
「豆腐デザートの人気を探る!」
・2003/05号
「初夏のフルーツとお菓子の甘い関係」
・2003/04号
「ケーキの色を考察する」
・2003/03号
「お花見とお菓子」
・2003/02号
「恋愛小説に登場するお菓子」
・2003/01号
「チョコレート大国ベルギーのヒミツ」
・2002/12号
「クリスマスケーキの変遷」
・2002/11号
「映画に見る印象的なお菓子のシーン」
・2002/10号
「黄色いモンブランから茶色のモンブランへ」