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★☆★━━━━━ 2005年12月のクリーミーレポート ━━━━★☆★

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イギリスのクリスマス風景
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 今年のクリスマスイブは土曜日、クリスマスは日曜日。この楽しい週末の
計画はもうお済みですか? 今年は、英国ファッションが注目を集めた年で
もありました。そこで、今回ご紹介するのは英国風のクリスマスの過ごし方。
トラディショナルなクリスマスをご紹介しましょう。


●○● クリスマスカードは英国生まれ ●○●

 英国のクリスマスの楽しみ方、それは日本のお正月に似ています。日本同
様、核家族化が進行している英国も、クリスマスともなると家族が集まり、
大人数で過ごす家庭が多いのです。そのために、クリスマス前にはちょっと
した帰省ラッシュが起きるほど。この点は、日本はもちろん、旧正月前の中
国と同様ですね。

 日本の年賀状に当たるのがクリスマスカードです。この機会に離ればなれ
になった友人にカードを通して近況を知らせる人が多いのだとか。

 ところで、このクリスマスカードの発祥の地が英国であることをご存じで
すか? クリスマスカードを世に生み出したのは、英国貴族のヘンリー・コ
ール卿とされています。時は1843年、毎年、手書きのカードを大量に送
っていたヘンリー・コール卿が画家のJ・C・ホースレーに依頼して、リト
グラフ印刷によるクリスマスカードを1000枚作ったのが始まりです。厚
い型紙にセピア色で印刷され、「Merry Christmas and a Happy New Year 
to you」というメッセージが記されたカードは手で色づけされ、ヘンリー・
コール卿の友人たちに贈られました。

 この頃は鉄道システムが発達を遂げ、郵便制度がようやく確立した時期。
印刷技術の発展とあいまってクリスマスカードが生み出されたのです。もっ
とも、当時の印刷費用は非常に高く、庶民が利用できるようになるまではも
っと先のお話。いまでは英国内でクリスマスの10億枚ものカードが送られ
ているといいますから、一人当たりにするとざっと17枚(人口は約6000
万人)。赤ちゃんも入れた数ですから、成人はもっとたくさんのカードを送
っている計算になります。


●○● ひと味違う、英国のクリスマスクラッカー ●○●

 英国のクリスマスディナーシーンをのぞいてみましょう。ディナーといっ
ても午後の早い時間に家族揃って食べるのが定番です。伝統的なメイン料理
はローストターキー。これを彩るのが野菜やポテト。最近では、ターキーの
代わりにガチョウやアヒルもよく利用されています。

 注目したいのがスティルトンチーズです。かなり刺激的な風味の英国産ブ
ルーチーズですが、独特のコクがあり「はまる」人も少なくないとか。最近
では、扱いのあるチーズ専門店も増えていて、タルトやキッシュとして使う
と食べやすくなるので一度試してみてはいかがでしょう。

 クリスマスの食事に添えられるが、クラッカーです。これもクリスマスカ
ード同様、英国生まれ。1840年代の終わりにパン屋を営むトム・スミスが発
明しました。ヒントになったのは、彼がパリを訪れた際に目にしたボンボン
菓子です。両端がひねった形のパッケージに彼は「ピン!」ときたのです。

 日本で普及している紐の付いているクラッカーとは異なり、英国のクリス
マスで用いられるクラッカーは、両端をひねって弾けさせます。二人がそれ
ぞれ紙の筒の両端を持って「パン!」。すると中に入った小さなプレゼント
や小物類が飛び散るという仕掛けです。英国生まれのカードやクラッカーが
もしなかったら、クリスマスはうんと寂しくなったかも。英国人のアイデア
に感謝!です。


●○● 炎に包まれるクリスマスプディング ●○●

 料理の後は、お待ちかねクリスマスケーキの出番です。日本のクリスマス
ケーキでもっとも売れるのは、いまも昔もイチゴのショートケーキタイプで
すが、英国のクリスマスケーキの定番はクリスマスプディングとミンスパイ。
ミンスパイについては、「シネマのお菓子」でレシピをご紹介していますので、
ぜひご覧下さい。

 クリスマスプディングは、ブランデーなどに長く漬け込んだドライフルー
ツやナッツ類、ナツメグやシナモン、クローブなどのスパイス、牛脂を主な
材料とする蒸しケーキです。ドライフルーツの漬け込む期間は長ければ長い
ほど重宝されるらしく、半年、1年は当たり前。クリスマスが終わったらす
ぐに来年用にドライフルーツを漬け込む家庭も珍しくありません。

 クリスマスプディングには「プラムケーキ」という別称がありますが、中
世のクリスマスプディングは「プラムポタージュ」と呼ばれ、牛肉、プルー
ン、レーズン、スパイス、砂糖、赤ワインを使った煮込み料理でした。それ
がいつしか、肉を使わなくなり、かわりに牛脂を使うお菓子になっていきま
した。

 このプディングに柊の葉を乗せて、ブランデーを注ぎかけ、火を付けてあ
つあつにして食べるのが英国流。部屋の明かりを落とし、炎を眺めて楽しん
だところで切り分けますが、ブランデーにレモンや砂糖、バターを加えたブ
ランデーバターや、生クリーム、カスタードクリームを添えて食べるのが一
般的です。 もっとも最近は、電子レンジで簡単に温める家庭が増えている
とか。「演出」という意味ではちょっと殺風景な点は否めません。ともあれ
、温めて食べるのが本場のプディングの食スタイル。プディングを召し上が
るときは、アツアツで楽しみたいものです。
文責:三田村蕗子

■□■□■□■□ クリ−ミーレポート by nakazawa □■□■□■□■

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