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★☆★━━━━━ 2005年6月のクリーミーレポート ━━━━★☆★

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コンフィチュールの世界
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 フランス語でコンフィチュール(Confiture)、日本語ではジャム。
いまコンフィチュールが熱い注目を集めています。今回は、これまでの
先入観や既成概念を覆すような斬新で魅力的なコンフィチュールの数々に
スポットを当ててみました。

●○● ブームの火付け役、ロミ・ユニ・コンフィチュール ●○●

 コンフィチュールとこれまでのいわゆる「ジャム」との違いは、まずは素
材の面白さです。フルーツだけではなく、ハーブや野菜、スパイスが使われ
ることが多く、素材の掛け合わせの妙が楽しめます。また、素材のフレッシ
ュな持ち味を生かすために、形状もゆるゆるとしたジュレ状で適度に火を通
しているタイプが多いようです。素材がごろんと大きめにカットされている
のも一つの特徴といえるでしょう。
 さて、現在のコンフィチュールブームに火を付けた店。それは、鎌倉に
あるロミ・ユニ・コンフィチュール(http://www.romi-unie.jp)というのが
定説です。お菓子研究家のいがらしろみさんが開いたお店で、可愛いドイツ
製の瓶に入った30種類ものコンフィチュールが並ぶ店頭はまるでケーキショ
ップのよう。
 それもそのはず、いがらしさんはフランス菓子の発想でコンフィチュール
を作っているとか。ヨーグルトやパンにかけた時においしいと思える甘さや
風味を追求しているので甘みは若干強めですが、それがなんとも新鮮で美味
しいのです。このお店の登場で、コンフィチュールの本当の魅力にふれたと
いう人も多いのではないでしょうか。
 単一の素材で作ったジャムは一つもなく、いちごとはちみつとラベンダー、
キウイとマンゴーといった具合に複数のフルーツを組み合わせたり、お酒や
スパイスをきかせたりと、一工夫も二工夫も施されています。
 色の美しさも秀逸です。いちごとミルクの味が融合した「フレーズ」のほ
んわりとしたピンク色、角切りのリンゴが宝石を思わせる「ビジュー」など、
見ているとあれもこれもと試してみたくなります。


●○● 餡とフルーツとの組み合わせ ●○●

 南仏プロヴァンス産のフルーツやハーブをふんだんに使ったコンフィチュ
ールを手がけているのは、銀座のコンフィチュール・エ・プロヴァンス
http://www.cep-shop.co.jp/)です。
 常時50種類のコンフィチュールが揃っていますが、ぜひ試してみたいのが
、トマトとレモン、木苺とピーマンといった野菜を使ったアイテム。そう、
このお店は、フルーツに限らずプロヴァンスの特産物の魅力が堪能できる
コンフィチュールを手がけているのです。
 「サシェ」と呼ばれるティーバッグサイズの透明容器もユニーク。きらき
らと輝くコンフィチュールが勢揃いしている様子は、香水や化粧品売り場の
よう。値段は(30g入り300円)と高めですが必見のお店です。
 人気パティシェの辻口博啓さんもこのジャンルに進出、今年3月に駒沢公
園近くに専門店、コンフィチュールアッシュを開きました。30種類近いコン
フィチュールの中でも注目したいのが、餡とフルーツとの組み合わせです。
 たとえば、アンゴ(餡とイチゴ)、アンコット(餡とアプリコット)、
アロン(餡とゆず)などなど。ネーミングも愉快ですね。辻口さんがこうした
コンフィチュールと併せて提案しているのが、米粉100%使用のバウムクーヘン。
もちもち、しっとりとしたバウムクーヘンにコンフィチュールを付けて食べる
のが辻口流なのです。
 コンフィチュールアッシュの近く、自由が丘にはもう一つ見逃せないお店
があります。それがパリセヴェイユ。コンフィチュール専門のお店ではなく、
人気パティシェ・金子美明さんのケーキショップですが、コンフィチュール
も要チェック。青リンゴにカルヴァドスを効かせたリンゴのジャム、赤桃と
ミントとグランマニエのコンフィチュールなど、お酒を使った大人の風味の
アイテムは大変人気があるようです。


●○● ますます広がるコンフィチュールの世界 ●○●

 世界のジャムコンテストで優勝したフランシス・ミオさんが作るジャムも、
プランタン銀座の地下1階にあるブランチハウスで手にはいるようになりま
した。ミオジャムの特徴は、素材の持ち味が実に濃厚な点でしょうか。言葉
で表現するのが難しいほどインパクトのある味です。
 ネットでも購入できます(http://www.iris.dti.ne.jp/~mjc/jam.html)。
ちなみに、私はもう4,5年も前からこのミオジャムの虜と化して、あれこれ
と食べ比べてきました。おすすめしたいのが、ワイルドブルーベリーに35種類
ものスパイスをプラスした「森の盗賊」と、ピーチ、アプリコット、ラズベリー
のミックスジャム「ジャムの王様」。後者は「王様」の名前に恥じない風格
ある味を堪能できます。スコーンに生クリームを添えて、このミオジャムを
プラスすれば最強の組み合わせになるはずです。
 日本産のコンフィチュールも負けてはいません。斑尾高原農場の特産品を
使用した食材専門店・サンクゼール(http://www.madaraofarm.co.jp/)で
は、果肉を残したプレザーブタイプや、砂糖の代わりにぶどう果汁を使って
果実本来の風味を残したオールフルーツジャム、フルーツに蜂蜜のコクをブ
レンドしたハニージャムなど、幅広いラインアップを誇っています。
 変わり種では、黒がまや白ごま、きなこ、七穀(米・麦・アワ・キビ・
大豆、ヒエ、そば)など和の材料を使ったバター&ペーストもあります。
パンやヨーグルトにあわせるだけでなく、料理にも使える応用範囲の広さが
魅力です。
 軽井沢からやってきたお店もあります。セルフィユ軽井沢
http://www.cerfeuil.jp/)です。そのままで食べられる甘さ控えめの
デザートジャムのほか、たまご、バター、レモンをなめらかに煮詰めた
イギリス伝統のスプレッド・レモンカードや、クリームチーズをフルーツと
洋酒で一緒に煮詰めたデザートスプレッドにも注目したいもの。
 こうして見ていくと、コンフィチュールの世界は、時にはスプレッドや
ペーストに近づきながら、ますます奥行きが広がっていることがわかります。
毎日の食卓にちょっとした楽しさ、潤いを与えてくれるコンフィチュール、
さてあなたの好みの一品はどれですか?
文責:三田村蕗子

■□■□■□■□ クリ−ミーレポート by nakazawa □■□■□■□■

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