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★☆★━━━━━ 2005年4月のクリーミーレポート ━━━━★☆★

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キャラメルの人気を探る
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 誰もが知っている懐かしい味、キャラメル。ありふれたこのお菓子がいま
熱い注目をあびています。人気パティシェのお店で見かけたり、キャラメル
フレーバーのお菓子のバリエーションが増えたり、地域特産品として人気を
集めたり。今回は、話題のお菓子、キャラメルにスポットを当ててみました。

●○● キャラメルは高級菓子だった! ●○●

 キャラメルのいま、に触れる前に、まずはその定義と歴史をおさらいして
みましょう。
 キャラメルとはキャンディーの一種で、砂糖や水飴、練乳、でんぷん、油
脂、香料などを混ぜて溶かしたお菓子を言います。日本にやってきたのは江
戸時代。キリスト教の伝来とともに、たくさんの西洋のお菓子が上陸しまし
たが、キャラメルもその一つ。キャラメルという言葉は、ポルトガル語の
「carmela」がなまったとされています。カステラや金平糖、タルトなどと
同時代に日本に登場し、幕府に献上された高級品だったのです。

 庶民には手が届かない高嶺の花のお菓子を大衆化したのが、ほかでもあり
ません。エンジェルマークでおなじみ、森永製菓(http://www.morinaga.co.jp/
の創始者である森永太一郎でした。ちなみに創業時の社名は森永西洋菓子製造所。
なんとも歴史と伝統を感じさせる社名ですね。

 アメリカで学んだキャラメルの製法をもとに、森永太一郎は当時ばら売り
されていたキャラメルを紙箱に入れ、「ポケット用ミルクキャラメル」とし
て売り出しました。時は大正3年3月(1914年)。一箱20粒入りで値段
は10銭、一粒当たり0・7銭。当時はうどんが10銭しましたから、高級品
には違いありませんが、いままで口にしたことのないえもしれぬ甘さに夢中
になった人も多かったのでしょう。大変な人気を呼びました。日露戦争のま
っただ中で、森永製菓のキャラメルは「傷病兵士の慰問用見舞品」としても
利用されていたようです。

 そのキャラメルをさらに庶民の手に近づけたのが、江崎グリコ(http://www.glico.co.jp/
です。大正11年(1922年)に「一粒300m」のグリコが発売され、
キャラメルは日本のお菓子として定着していきました。


●○● 一粒の贅沢、人気パティシェの作るキャラメル ●○●

 どちらかといえば子どものお菓子として愛されてきたキャラメル。それが
いま、一流のパティシェたちの力を借りて、大人が楽しむお菓子に変わり
つつあります。

 いくつか例を挙げてみましょう。まず、東京・世田谷にあるノリエット。
永井紀之パティシェが創り出すお菓子には定評がありますが、美しいケーキ
と並んでキャラメルも店頭を飾っています。商品名は「カラメル・ムー」。
ころんとした形のキャラメルはかむほどに味わいが増して、キャラメルの
奥深き世界を堪能させてくれます。

 「キャラメルムー」はいわゆるキャラメルらしいキャラメルですが、果実
の風味を生かしたキャラメルもたくさん見かけるようになりました。例えば、
横浜・藤が丘のピュイサンス。ここでは、オレンジやキイチゴを使ったキャ
ラメルが揃っています。キャラメルなんだけれども、果実味も楽しめる。
贅沢な仕上がりのキャラメルといえるでしょうか。

 もう一つ、東京・尾山台にあるオーボンヴュータンのキャラメルも見逃せ
ません。オーボンヴュータンといえば、フランスの本格菓子を揃えた店とし
て80年代に一斉を風靡したお店ですが、その勢いはいまも衰えず、キャラメ
ルにも本格派の実力が存分に発揮されています。紅茶やメープルを効かせた
四角い形のキャラメル目当てのファンが多いのも納得です。


●○● こんなにある! 変わり種のキャラメル ●○●

 ところで、キャラメルは「ご当地菓子」としても活躍していることをご存
じですか? その場所でなければ買えないお菓子にはいろいろありますが、
中でもキャラメルには変わり種がいっぱいです。

 その一つが、北海道限定の「ジンギスカンキャラメル」。札幌グルメフーズ
の商品ですが、食べてみると本当にジンギスカン風。甘さの中にジンギスカン
の風味がいっぱい。話の種にはぴったりの一品です。

 北海道には面白キャラメルが豊富な地で、余市のニッカ工場ではウイスキー
味のキャラメルを販売しています。こちらもまさにウイスキー風味。ほかにも、
とうもろこし味の焼きとうきびキャラメル、十勝赤ワインキャラメル、
かぼちゃキャラメル、富良野ラベンダーキャラメルなどなど挙げていけばきり
がないほど。こうした変わり種だけでなく、ミルクたっぷりの「フルヤの
ミルクキャラメル」などの正統派のキャラメルも充実しているのは、さすが
酪農の本場・北海道です。
 ちなみに開催中の「愛・地球博」では、「八丁味噌キャラメル」も販売さ
れているとか。どんな味も柔軟に受け入れてしまうキャラメルのパワーには
感嘆するしかありません。

 さて、ここまで紹介してきたのは、お菓子としてのキャラメルですが、
キャラメルにはもう一つ、調味料としての利用法もあります。砂糖を煮詰め
焦がすことによって食品に風味と、独特のとび色の色づけが出来るのがキャラ
メルの大きな利点。プリン、ムース、シュークリームなどなど、ありとあら
ゆる菓子に利用されているといっても過言ではありません。

 ドリンク類も同様です。スターバックスの「キャラメルマキアート」の人
気をきっかけに、キャラメル風味のドリンクは大きくブレイク。冷たいドリ
ンクにも紅茶にもキャラメル旋風が吹き荒れています。自宅で、キャラメル
風味のコーヒーを簡単に楽しめるキャラメルフレーバーシロップを常備する
人も増えてきました。キャラメルの滋養あふれる甘さはいまも昔も多くの人
を虜にしているようです。
文責:三田村蕗子

■□■□■□■□ クリ−ミーレポート by nakazawa □■□■□■□■

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