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★☆★━━━━━ 2007年3月のクリーミーレポート ━━━━★☆★
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異色の材料を使ったお菓子
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ケーキの材料というと、何を最初に思い出しますか。小麦粉、卵、砂糖に
生クリーム、チョコレート…。しかし、これらはいわばお菓子の材料の主役
であって、脇役は百花繚乱、多種多彩。思いもよらぬ材料がお菓子作りに利
用されています。
今回は、異色の脇役にスポットライトを当ててみました。どんな「性格俳
優」が出現しているのかをとくとご覧ください。
●○● 広がる野菜のバリエーション ●○●
お菓子作りに野菜が多用されるようになったのは、1980年代に入って
からでした。このころ、甘さを抑えたローカロリーケーキが好まれ、野菜を
使ったケーキがたくさん登場しましたが、その代表格といえばカボチャやニ
ンジン。色もきれいで、味も甘めでお菓子向きな点が支持されたようです。
当時、爆発的な人気アイテムとなったのが、東京・代官山のケーキショッ
プ「ラ・ボムベール」のカボチャのプリン。代官山には流行のプリンとおし
ゃれな雑貨を求めて、たくさんの女性が集まったものです。
それからも野菜の人気は続きます。たとえば、野菜を使ったシフォンケー
キです。現在、どんな野菜が使用されているかというと、タマネギ、パセリ
、とうもろこし、トマト、ほうれん草、羅漢果(らかんか)、サラダ菜、等
などまさに何でもあり。野菜の色をほのかに効かせたケーキ作りは、町のお
菓子教室でも大人気です。
最近は、百合根やくわいといった伝統的な和の野菜を、アレンジしたデザ
ートが注目を集めています。ココナッツミルクや生クリームと、百合根やく
わいのシャキシャキとした食感がうまくマッチするんですね。
タイには、片栗粉をまぶしてゆでたくわいをココナッツミルクとあわせた
「タプティムクロープ」というデザートがあります。中はシャリシャリ、外
はプリプリという食感の妙のおもしろさ!
お正月のおせち料理の時以外にはなかなか見かけない野菜ですが、使い方
次第では個性的なお菓子になる可能性は高い。色だけではなく、野菜の食感
を生かしたお菓子やデザートが、日本でももっと増えることを期待したいも
のです。
●○● レンコンを使ったお菓子もある ●○●
そのインパクトのある鮮やかな色で俄然、お菓子の材料として脚光をあび
ているのが、紫いもです。紫いものアイスクリーム、チーズケーキなどバリ
エーションはたくさんありますが、中でも私のお気に入りは、紫いもの産地
である鹿児島のお菓子メーカー・フェスティバロ
(
http://www.festivalo.co.jp/
)のもの。鹿児島ではサツマイモを「唐芋」と
呼び、フェスティバロでは、紫いもをはじめ、さまざまな唐芋を使い、
その持ち味を生かした濃厚なお菓子を作っています。
フェスティバロの製品は、最初、仕事で鹿児島を訪れるスチュワーデスた
ちの間で火がつき、いまでは各地の大丸百貨店や主要空港など、鹿児島以外
でも手に入るようになりました。紫いものスイートポテト(画像参照)は、
色も味も圧巻です。
洋菓子ではありませんが、お菓子と縁がなさそうなレンコン野菜を使った
和菓子も登場しています。正確に言うと、レンコンではなく、レンコンので
んぷんを利用したものですが、京都の老舗料亭・紫野和久傳の「西湖」(せ
いこ)です。
れんこんのでんぷんに和三盆と黒蜜をあわせて作り上げた、もちもち、ぷ
るぷるの食感と上品な甘さは、いままで体験したことのない味わいでした。
和菓子を包む笹の香りがほのかにこの和菓子に移っているのですが、それが
なんとも奥ゆかしい趣を醸し出しています。
言葉ではなかなかこの食感と味わいを伝えられないのが残念。機会があれ
ばぜひ試してみてください(1個250円)。東京では、伊勢丹新宿本店や
松屋銀座店に売り場があります。
●○● 豆を使ってヘルシーに ●○●
ヘルシーな豆を料理に使う動きが加速していますが、お菓子の世界も同様
らしく、豆のお菓子が急増しています。
この豆を使ったお菓子でまず思い浮かぶのは、豆腐やおから、豆乳を使っ
たタイプですが、ここで私が注目したいのは豆の加工品ではなくて、豆その
ものを使ったお菓子です。
たとえば、グリーンピースを使ったプリン。以前、大丸東京店限定発売だ
った鎌倉ニュージャーマン(
http://www.yougashi.co.jp/
)の「青豆プリン
」には私以外にもファンが多かったようです
もっと「豆そのものの食感と味」を追求したお菓子としては、東京・代々
木上原に店を構えるキヨズ・キッチン(
http://www.kiyos.jp/
)のオリジナ
ルケーキが挙げられます。素材の持ち味を生かしたシンプルな料理をモット
ーとする店だけあって、この店の「黒豆のケーキ」は、黒豆のボリュームと
風味がたっぷり。ケーキの生地には、大豆が原料のきな粉とアーモンドプー
ドル(アーモンドの粉)を使っています。
つまり、豆づくし。最近は、東急東横店や六本木ヒルズ内の店でも購入で
きるようになりました。
さて、こうして「異色の材料」を追いかけてみると、共通のキーワードが
浮かびます。それは、「健康」と「機能性」。ビタミンCたっぷりだったり
、タンパク質が豊富だったり、健康を維持する上で欠かせない機能が注目さ
れ、評価され、重宝されています。次はどんなヘルシーな材料がお菓子作り
に起用されるのか楽しみにしたいものです。
フェスティバロの「スイートポテト 紫」(5個787円 税込)。
自然の色の美しさを実感させる紫の色が強烈。食べてみると味わいは穏やかで豊か。
文責:三田村蕗子
■□■□■□■□ クリ−ミーレポート by nakazawa □■□■□■□■
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