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★☆★━━━━━ 2004年2月のクリーミーレポート ━━━━★☆★

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チーズケーキ、その奥深き世界
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 ケーキショップの常連アイテムといえば、ショートケーキ、モンブラン、
シュークリームなどが挙げられますが、今回取り上げるチーズケーキも欠か
すことはできません。焼いたり蒸したり固めたりと調理方法も異なれば、使
用するチーズの材料もそれぞれ。お店によってずいぶんと味が異なります。

 今回はこのチーズケーキの歴史をたどり、その奥深い世界を紹介しましょう。


●○● ノンノが火を付けた第一次ブーム ●○●

 チーズケーキが日本に登場したのはいつ頃なのでしょう。諸説さまざまあ
りますが、一般には、冷蔵庫の登場と普及とともに、チーズはケーキの材料
として注目を集め始めたとされています。業務用ではなく、家庭用のカッテ
ージチーズが発売されたのが1960年代の前半、クリームチーズの発売は60年
代の後半。これらを使って家庭でチーズケーキ作りを楽しむ人もいましたが、
あくまで少数派。チーズケーキを扱うお店もわずかでした。

 そこに登場したのが、1964年に登場し、いまも高い人気を誇るトップス
http://www.tops-saxon.co.jp/)のチーズケーキ。そして、同じ時期に発売
されたモロゾフ(http://www.morozoff.co.jp/)のチーズケーキでしょう。


 しかし、チーズケーキの本格的なブームが到来するのは70年代を待たねば
なりません。第一次チーズケーキブームに大きく貢献したのが、71年に創刊
されたファッション誌ノンノでした。70年代の後半にノンノはモロゾフのチ
ーズケーキを取り上げ、レアチーズケーキ特集を展開します。他の女性誌も
これに続き、その影響でチーズケーキに注目が集まり、熱狂的なブームが巻
き上がるのです。

 ちなみに、トップスもモロゾフのチーズケーキもオリジナル。トップスの
レアチーズは創業者が開発し、焼きチーズケーキにレモン風味をつけたモロ
ゾフのチーズケーキは二代目社長が独自に考えたものだとか。第一次ブーム
の担い手となったチーズケーキはいってみれば日本オリジナル。こうして、
日本のチーズケーキは、他のどの国とも異なる独自路線を歩み始めていくわ
けです。



●○● バブル崩壊後の焼きチーズケーキブーム ●○●

 79年には、家庭で簡単に作れる便利な商品も誕生しました。日清製粉の
「クールン」です。ミルクを入れて、型に入れてあとは冷やして固めるだけで
レアチーズケーキが出来上がるこの「クールン」は残念ながらいまでは発売
されていませんが、レアチーズケーキの普及に大きく貢献したといえるでしょう。

 以後も、チーズケーキの人気は衰えを知りません。バリエーションが増え、
かぼちゃやイチゴなど他の材料と組み合わせた新種のチーズケーキも仲間入りし、
チーズケーキ専門店まで出現します。

 その代表格が、78年創業の東京・中目黒の「ヨハン」
http://www.cyber-coin.com/tenpo/johann.html)です。
当初は、定年退職後の男性が開いた店として扱われることが多かった店ですが、
味への評価も高く、いまも根強いファンを持つお店です。

 80年代も終わりに近づくと、ティラミスブームがやってきました。90年の
女性誌「Hanako」の特集を機に大ブレイクしたティラミスについてはもう言
うまでもないでしょう。イタリア料理のデザートに過ぎなかったティラミス
は、その後、コンビニの店頭でも見かけるようになりました。マスカルポー
ネチーズを使ったまろやかな味は、イタメシブームの流れに乗って、大ブレ
イクしたのです。ティラミス以後も「Hanako」はいろいろなデザートを特集
しましたが、ティラミスのようなブームを起こしたものはありません。いか
にティラミスの人気がすさまじかったかがわかります。

 バブルがはじけた後に訪れたのは、500円の焼きチーズケーキブームでし
た。

火付け役は、大阪の「りくろーおじさんの店」
http://www.rikuro.co.jp/)が84年に発売した焼き立てチーズケーキです。
 地元では評判となり、ファンを獲得していましたが、全国区の人気商品と
なったのは、90年代に入ってから。直径は約18cm。500円玉1枚で買える割
安感とふんわりと焼き上げた味、マイルドでクセのない味は、バブル崩壊後
の消費者心理にうまくはまったのかもしれません。



●○● 多様化し、進化するチーズケーキ ●○●

 そして21世紀に入り、チーズケーキはさらに多様化の道を進んでいます。

ざるに入った「ざる豆腐」のようなチーズケーキもあれば、ユダヤ料理とし
て作られていたというニューヨークチーズケーキ(台がグラハムクラッカー
で、上はクリーミーなコクのあるレアチーズケーキ)も見かけます。
 ブルーチーズのようなクセのあるチーズを使ったケーキも多くなりました。
そう、いままでマイルドな味が良しとされてきたチーズケーキの世界に、
チーズならではのクセや臭いを生かしたタイプが増え、ファンを増やしてい
るのです。本格的なチーズファンの増加を背景に、日本のチーズケーキも変
わってきているのでしょう。

 例えば、東京・湯島にあるアトリエ・タントマリーでは、AOC(原産地証
明)付きのカマンベールチーズを使ったアイテムを発売しています。香りも
味もまさにカマンベール。甘さは控えめで、これまでのチーズケーキの味に
慣れている舌には相当のショックです。食べごたえもあります。こんなケー
キが登場するなんて、チーズケーキの世界も本当に進化しているんだと感じ
ます。

 コンビニのお手頃価格のチーズケーキの種類も本当に増えたし、味も充実
してきました。ところで、日本で一番高いチーズケーキはどこの店のものか、
ご存じですか。

 自ら、そう謳っているケーキを見つけました。料理研究家のホルトハウス
房子さんが作る「日本一高くて日本一美味しいチーズケーキ」です。ホール
タイプのレアチーズケーキは直径19cm、高さ6cmの(大)が1万2000円。
直径18cm、高さ3cmの(小)が4000円。「クック&ダイン」
http://www.rakuten.co.jp/cook/123591/123053/123063/)で販売してい
ますが、その高さにおじけづいてまだ食べたことがありません。もし経験者
がいたら、ぜひその感想を聞かせてください。ちなみに、評判は非常に高い
そうです。

アトリエ・タントマリーのカマンベールチーズケーキ(380円)。
上質なカマンベールチーズの風味が濃厚な一品。かなりクセのある味には熱烈なファンが多いそうです。
文責:三田村蕗子

■□■□■□■□ クリ−ミーレポート by nakazawa □■□■□■□■

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