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★☆★━━━━━ 2004年1月のクリーミーレポート ━━━━★☆★
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和と洋が融合したお菓子
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 洋菓子、あるいは洋の材料を使ったお菓子を和菓子屋さんで見かけること
が増えてきました。有名なところでは、和菓子の老舗・虎屋が開いたトラヤ
カフェがありますが、探せば実はたくさんあるんですね。洋菓子店とはひと
味違ったアプローチは実に新鮮です。お正月を迎えた今月は、和と洋が融合
したおいしいお菓子を紹介します。

●○● 生クリームを使ったどらやき第1号 ●○●

 「和と洋が融合したお菓子」に私が注目するようになったきっかけは、宮
城県塩釜市の和菓子店、榮太楼(http://www.namadora.com/html/top.html
の「極上生どらやき」でした。

 いまでは同じようなタイプのどらやきをあちこちで見かけますが、どら焼
きに生クリームを使ったのはここがはじめてなのだとか。どらやきにバター
を使っている店があることを聞き、生クリームの利用を考えついたといいます。

 食べてみると、北海道産の小豆にフレッシュな生クリームをミックスした
クリーミーな餡は、本当にどらやきによく合います。後味がさっぱりとして
いるので、食べた後にまたもう一個食べたくなるほど。

 生クリームを混ぜているだけに、餡の色は薄紫色でとてもキレイ。値段が
1個140円と安く、しかもボリュームたっぷりなのもうれしいところです。
バリエーションとして、ごま風味やサワークリーム風味(季節限定)、栗風
味なども揃っています。

 宮城県周辺でないとなかなか手に入らないのですが、東北に足を伸ばした
時に一度この味を体験してみては? 生クリームの汎用性の高さ、餡やどら
やきの生地との相性の良さを実感できると思います。(なお、オンライン通
販も実施しています)


●○● 和菓子屋が作るモンブランとは ●○●

 伝統的な和菓子「浮島」にチーズを使って、コクのある味を生み出してい
るのが、東京・広尾の菓匠正庵の「クリームチーズの浮島」(180円)。卵
と小麦粉と砂糖を混ぜ合わせた生地を蒸して作る浮島は、もともと洋菓子の
スポンジ生地に似ていますが、ここに目を付けて、クリームチーズを使って
いるのが新しいところ。生地の中には、あんずや豆が入っているのは和菓子
風。でもチーズでまったりとした味は洋菓子風。なんともユニークなお菓子
です。

 「和菓子屋のモンブラン」というわかりやすい名前のケーキもあります。
鎌倉五郎本店(http://www.kamakuragoro.co.jp/)の人気ケーキです。

 どんなところが、和菓子屋風かというと、スポンジやタルト生地を使わず
に、栗と芋と生クリームだけを使っている点。台の部分がさつまいもと栗を
ミックスしたきんとんで、その上に生クリームが乗り、トップには栗のクリ
ームがかかっているのです。金箔が散らしてあるのも風情があります。

 見かけはごくごく普通のモンブランですが、食べてみると、確かに土台は、
おせち料理の常連アイテムでもある、あのきんとん。和の料理・きんとんを
こんな風にアレンジするなんて、なかなか秀逸なアイデアではないでしょうか。

 面白いのがその形です。正方形のモンブランに切れ目が入っていて、9つ
に取り分けて食べられるようになっています。だから、一つ分はとても小さ。
2つ分で丁度いい大きさでしょうか。もちろん、各自の好みで、好きに取り
分けられますから、ギフトにもぴったりでしょう。値段は1個780円。三越
銀座店の鎌倉五郎本店でのみ販売しています。


●○● 仕掛けがいっぱい、江戸がテーマのモンブラン ●○●

 和菓子屋が作るモンブランの後は、逆のパターン。つまり、洋菓子屋が作
る和菓子風モンブランを紹介しましょう。

 ホテルニューオータニ内のパティスリーサツキ
http://www.newotani.co.jp/tokyo/restaurant/p_satsuki/)では、毎年冬
に「三栗物語」という、東京・パリ・ミラノをテーマにした栗を使った3つ
のケーキを発売していますが、今回(2003年9月〜2004年1月)の「三栗物
語」のテーマは江戸・パリ・ミラノ。そう、東京ではなく江戸をイメージし
た和菓子風のモンブランが登場しているのです。江戸開府400年(2003年)
を記念して、テーマの東京を江戸に変えたのだとか。

 さて、「江戸モンブラン」とはいかなるお菓子なのか。土台はカステラで、
その上に乗っているのは黒密であえたつぶ餡。そして、生クリーム、最後に
栗のクリームという構成です。

 面白いのが、栗のクリームの中に黒ごまの白玉が入っていることと、飾り
としてチョコレートをコーティングしたかりんとうを使っているところ。ま
た、栗のクリームにはほんのちょっと海塩がかかっています。塩には甘さを
引き立てる効果があることは、ぜんざいで立証済み。これを、モンブランに
も使ってみたというわけです。材料といい、隠し味といい、まさに和と洋の
融合だと思いませんか?

 こちらの値段は1800円。3個でこのお値段はちょっと高めですが、ミラノ
をテーマにしたモンブランは、牛乳とイチゴで炊いたほんのりピンク色のお
米のリゾットを土台にしていたりと工夫がたくさん。1日50個限定で、1月
末までの発売なので、ご興味のある方はお店へ急ぎましょう。

 ちなみに、このお店では、「エドスイーツ」というネーミングのシリーズ
もあり、あんこ入りのマカロンやおしるこベースのあんこをはさんだシュー
クリームなど意欲的な融合菓子がたくさん揃っています。

 こうした和と洋が融合したお菓子を見ていくと、おいしいお菓子の材料に
国境などないことがわかります。和菓子屋も洋菓子店も先入観にとらわれず
にチャレンジングなケーキを生み出すようになったのは、うれしい限りでは
ないでしょうか。

鎌倉五郎本店の「和菓子屋のモンブラン」。9つに取り分けられるように切れ目が入っているので、食べやすいきんとんを土台にしたモンブランです(780円)

文責:三田村蕗子

■□■□■□■□ クリ−ミーレポート by nakazawa □■□■□■□■

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