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cream-dreams.com_クリーミーマガジン_2003/9号

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人気急上昇中、マカロンに迫る!
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 フランスの伝統的なお菓子、マカロンの人気がなんだか赤丸急上昇中です。
長い間日本では、どちらかといえば人気薄のお菓子だったのですが、なぜか
ここにきて注目を集め始めているようです。パリの人気パティスリーが続々
と日本に進出していることもあり、本場のマカロンに触れる機会がずっと増
えてきました。

 そこで今回はこのマカロンをピックアップ。マカロンにまつわるエピソー
ドや魅力、おいしいお店を紹介します。

●○● イタリア生まれのフランス育ち ●○●

 イプセンの「人形の家」という小説をご存じですか。裕福な家庭で何不自
由なく暮らす主人公ノーラが、あるクリスマスイブの夜に自立に目覚めるま
でを描いた画期的な小説ですが、この中で、ノーラがおいしそうに食べてい
たのがマカロンでした。

 この小説が書かれたのは19世紀末。長い歴史を持つマカロンとは、アーモ
ンドに砂糖と卵白を混ぜ合わせて焼き上げたお菓子を言います。フランスを
代表するお菓子の一つですが、実はそのルーツはイタリアにあるとされ、フ
ランス国王に嫁いだイタリアのカトリーヌ・ドゥ・メディシのお付きの菓子
職人がフランスに伝えたという説が有力です。

 マカロンはフランスで発展を遂げ、地方ごとにさまざまなマカロンが作ら
れるようになりました。種類を大きく分けると、ハードタイプ(マカロン・
クラシック)とソフトタイプに分けられ、マカロン・ア・ラ・パリジェンヌ
(あるいはマカロン・リス)と呼ばれるパリのマカロンはソフトタイプ。バ
タークリームやガナッシュクリームをサンドしたものが多く見られます。表
面が滑らかでツヤツヤとしているのが特徴で、上に赤や黄色、ピンクといっ
たカラフルなものも見受けられます。華やかなパリにふさわしいマカロンと
いったところでしょうか。

 「人形の家」のノーラがどちらのタイプのマカロンを食べていたかは不明
ですが、口溶けがよく、なんとも繊細な味を醸し出すマカロンは、娘気分が
抜けきれない「夢見る乙女」のノーラを表現するのにふさわしい小道具とし
て使われたのではないでしょうか。それほど、マカロンはロマンチックな味
なのです。


●○● パリの美味しいマカロン ●○●

 さて、マカロンの本場ともいうべきパリには、マカロンのおいしいお店が
たくさんありますが、中でも有名なのは1820年に開店した「ラデュレ」でし
ょう。チョコレート色のマカロンにはガナッシュが、コーヒー色のマカロン
にはコーヒー味のバタークリームが、カシス色のマカロンにはカシスジャム
がサンドされていて、見て楽しく、味わってさらに美味しい逸品です。

 「ポール」というパリの有名ブーランジェリー(ベーカリーショップ)が
日本に進出をしていますが、「ラデュレ」の経営母体は「ポール」と同じオ
ルデールグループ。「ラデュレ」は6年前にオルデールに買収されました。
日本に「ポール」が登場したのですから、同じグループの「ラデュレ」が上
陸する可能性は大いにありそう。

 パリに住む知人に聞くと、マカロンの美味しいお店としては「サダハル・
アオキ」の名も挙がりました。この店名からわかるように、作っているのは
日本人パティシェの青木定治氏。元TBSのアナウンサー・雨宮塔子さんの
結婚相手として芸能ニュースで取り上げられたことがあるので、ご記憶の方
もいらっしゃるのでは。

 青木定治さんの実力はパリでも群を抜いていて、「パリで一番美味しい」
というファンも多いとのこと。「サダハル・アオキ」の一部のお菓子はイン
ターネット上(http://www.interq.or.jp/gold/sada/index-jp.html)でも
入手可能ですが、残念ながら取り扱い商品はサブレやフィナンシェが中心で
マカロンは対象外。当面、「サダハル・アオキ」のマカロンはパリに出向い
て食べるしか手がなさそうです。


●○● 日本にも魅力的なマカロンがいっぱい ●○●

 もちろんフランスに足を伸ばさなくても、日本でも美味しいマカロンが手
に入りやすくなりました。本当にうれしい時代です。

 ではどんなところがお勧めかというと、まずは「ピエール・エルメ」。「
ラデュレ」のパティシェを勤めていたエルメ氏は毎シーズン、マカロンの新
作を発表していますが、彼のお店はうれしいことに日本にも進出しています。
ホテルニューオータニや東京ディズニーランド隣のイクスピアリなどにお店
があるのでのぞいてみては。ラズベリーを巧みに使ったエルメのマカロンの
代表作イスパハンは衝撃的な美味しさです。

 パリの老舗「ダロワイヨ」もマカロンに力を入れているお店の一つ
http://www.dalloyau.co.jp/menu.html)。
銀座や自由が丘のほか、三越日本橋店や横浜店にもお店を出しています。

 ユニークなマカロンといえば、ベルギーのパティスリー「ドゥバイヨル」
のブリズーを忘れることはできません。一見すると普通のマカロンなのです
が、食べてみてびっくり。中に冷たいクリームがサンドされた冷菓なのです。

 さらに変わり種のマカロンが、モロゾフ(http://www.morozoff.co.jp/
のアルカディア。これは、モロゾフなりに改良を施したマカロンだそうです。
上に大きなアーモンドが乗ったクッキー風のハードタイプのマカロンは、
1972年の発売以来、ロングセラーを続けています。モロゾフを代表する菓子
の一つといってもいいでしょう。少しばかり形を変えて、マカロンは私たち
の生活に溶け込んでいたんですね。

 銀座のホテル西洋銀座には「銀座マカロン」というお土産にぴったりのマ
カロンも発売されているし、パリの有名チョコレートブティック「ジャンポ
ール・エヴァン」の日本のお店(伊勢丹新宿店)で発売されているマカロン
も捨てがたい。それこそ挙げていくときりがないほど魅力的なマカロンが増
えてきました。あなた好みのマカロンを見つけてくださいね。

ケーキショップでよく見かけるマカロン。ショーケースの上で販売していることが多い
ハードタイプのマカロンです。

ドゥバイヨルのブリズー(1個150円〜)。冷やして食べる変わり種のマカロン。
ふつうのマカロンとは違った美味しさを堪能できます。
文責:三田村蕗子

■□■□■□■□ クリ−ミーレポート by nakazawa □■□■□■□■

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