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cream-dreams.com_クリーミーマガジン_2003/6号
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豆腐デザートの人気を探る!
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梅雨の季節が間もなくやってきます。少し憂鬱な気分にもなりますが、
こんな時期には、のどごしの良いつるんとしたデザートが何となく恋しくな
りませんか。
そこで、今回は最近話題の豆腐を使ったお菓子をピックアップ。これまでに
もあった豆腐のお菓子といま流行りのお菓子とではどこが違うの?
その人気の秘密に迫ります。
●○● 香港からやってきた豆腐のデザート ●○●
昔から豆腐を使ったケーキやデザートはたくさんありました。豆腐のチーズ
ケーキ、豆腐のシフォンケーキ、豆腐のアイスクリームなどなど。ヘルシー
志向の影響が強いのでしょう。豆腐はいまや立派なお菓子の材料の一つに仲
間入りしています。
でも、これまではどちらかといえば「豆腐臭さ」を消すことに、作り手側は
努力を重ねていたような気がします。いかに豆腐臭さをなくして、普通のお
菓子に見せるか。例えていうなら、野菜嫌いの子どものために野菜臭さを隠
した料理をこっそり作るお母さんのよう、といったところでしょうか。
つまり、栄養素の源として豆腐は使うけれども、味には豆腐らしさを出さな
い。これが豆腐のお菓子作りのポイントでした。
ところが、最近は事情が異なるようです。いま人気を集めている豆腐のデザ
ートの中には、ズバリ豆腐そのものの味を前面に押し出したものが少なくな
いのです。
その代表が、昨年、香港からやってきたデザートショップ・糖朝 The Sweet
Dynasty の「豆腐花(グウフファ)」。冷たいものと温かいものの2種類あり
ます。
香港の九龍尖沙咀に1991年にオープンして以来、香港女性や観光客の心をわ
しづかみにしてきた糖朝の日本1号店には、本店と同じように、「医食同源」
をコンセプトに自然素材を使用した香港デザートが約50種類用意されていま
す。その中でも「豆腐花」は非常に人気が高く、マンゴープリンと並ぶ糖朝
の看板商品なのだそうです。
さて、「豆腐花」(450円)の味は、といえばまさに豆腐。そう、冷たくて
甘いシロップがかかった豆腐そのもの。豆腐を材料にしたデザートではなく、
豆腐の味自体を楽しむ新趣向のデザートなのです。
最初は、豆腐を甘くして食べることに抵抗を持つ人も多いかもしれませんが、
食べていくと、違和感なくいただけます。少なくとも私はそうでした。
「あれ?豆腐だ」という一口目の感想が、やがて「豆腐もこうやって甘くし
て食べていいんだ」という感慨に変わります。何より、あの豆腐のつるんと
した食感はのどには最適。
黒ごまや小豆汁かけの種類もありますが、こちらも味のパターンとしては同
じです。糖朝は、「豆腐花」で豆腐をデザートの脇役から主役に押し上げた
といえるでしょう。
●○● あの六本木ヒルズにも登場! ●○●
4月25日にオープンした話題の六本木ヒルズにも、豆腐を使ったデザートで
人気のお店が登場しています。
京とうふの藤野
(http://www.kyotofu.co.jp/index.html)が手掛けるカフェの
店、TO-FU CAFE FUJINOです。
TO-FU CAFE FUJINO六本木ヒルズ店。
いつも行列が絶えない人気ショップ。
豆乳ティラミス、 豆乳チーズケーキ、 豆乳ソフトクリーム、豆乳ドーナツ―。
豆腐の会社が運営しているだけあって、豆乳を使ったメニューがずらり。
豆腐というより、豆乳デザートのお店といえそうですが、ここにもありました。
豆腐そのものをデザートとして食べるアイテム、「豆花」です。
「豆花」には黒みつかけや抹茶みつかけなどがあって、値段は1個400円。
食べてみると、ほんのり温かくてやはり豆腐そのものの味です。
もちろん、豆腐自体は糖朝とTO-FU CAFE FUJINOでは違いますが、豆腐にシ
ロップをかけて食べるというスタイルはまったく同じ。周囲のお客さんを見
ていると、どちらの店でもみな抵抗なくこの「豆花」を食べていましたから、
こうした豆腐デザートはすっかり女性たちに受け入れられているようです。
豆腐が身体に良いことはみな基本知識として持っています。ヘルシーな素材
である豆腐を、持ち味を損なうことなく、変に加工したりせずに、素材の味
そのもので勝負したのが、糖朝の「豆腐花」であり、TO-FU CAFE FUJINOの
「豆花」。女性たちのヘルシー志向や本物志向がさらに高まってきた証拠な
のでしょうか。
TO-FU CAFE FUJINOの豆腐デザート3品。
豆腐ドーナツ(上)、豆花抹茶(左下)、豆乳チーズケーキ(右下)。
●○● 素材の良し悪しが問われる時代!? ●○●
そういえば、材料の8割をおからが占めるというケーキ「うの花けえき」も
人気を集めています。都内の百貨店や丸ビルにお店があるKOSENでは、
スポンジ生地として、必ず「うの花けえき」を使っていますが、おからの使
用割合が高いため、たっぷりとおからの魅力を味わえます。
といっても、おからくさいわけではありません。お菓子として違和感はない
けれど、おから独特の食感が生きている、かなり濃厚な仕上がりなのです。
みつをかけて食べるところてんもあちこちで目にするようになりました。こ
れも、ノンカロリーというだけでなく、ところてんのつるんとした食感が
デザートとして注目されているからにほかなりません。
栄養面だけでなく、歯ごたえや口当たり、味についても、素材の持ち味を全
面に生かしたデザートが受ける時代。となると、問われてくるのは素材その
もの良さであり質です。パワーのある味や食感のある素材を生かしたお菓子
がこれからどんどん増えてくるかもしれません。考えてみれば、燕の巣も、
あの独特の食感がデザートにうってつけだから。豆腐、おから、ところてん
に続くデザートの新素材、あなたは何だと思いますか?
文責:三田村蕗子
■□■□■□■□ クリ−ミーレポート by nakazawa □■□■□■□■
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