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皆さまからのたくさんのご応募ありがとうございました。
素晴らしい作品がたくさんありました中から、以下の2点が選ばれました。
おめでとうございます。
バレンタインエピソード入選作品
大
賞:
ダイソン 『サイクロンクリナー』
愛知県/堀田様
■苦いバレンタイン■
社会人になって、初めて好きになったのは会社の先輩でした。とてもまじめで無口なタイプなので話しをする機会もあまりありませんでしたが、なぜか惹かれていきました。
会社の風習で義理チョコは無しとしていたので、先輩の為だけに本命チョコを初めて手作りすることにしました。なにをそろえればよいのか、どんなチョコを使えばよいのか雑誌を読みまくって研究しました。14日は朝からソワソワドキドキ!!仕事も手につきません!やっと渡すきっかけをつかめたのは帰り際でした。誰かに見られるのも嫌だったし、恥ずかしすぎて、サッと渡して、気持ちも言えず一礼して逃げ帰ってしまいました・・・。子供みたい!っと思い出すとやりきれない気持ちでいっぱいに・・・。次の日、会社では私がチョコを渡した話しでもちきりです。
恥ずかしくて恥ずかしくて、みんなの顔も先輩の顔もまともに見られない〜!! そんな日が続き、なぜうわさになったのかが発覚。 先輩自身が言いふらしたというのです。 もうがっかり・・ショックで会社に行くのもおっくうになりました。 居心地も悪くなってしまったし、5年勤めたからそろそろ転職もいいかも、と考えていたとき、同僚が先輩に相談したらしく、先輩は食事に誘ってくれたのです。 先輩のことをまだ好きだったのでドキドキでした、が、傷ついたこともあり素直に喜べませんでした。食事をはじめてすぐ、バレンタインのことを謝ってきました。私は強がって、もう全然気にしてないことを伝え、いつもより元気におしゃべりをしていました。帰り際、先輩は小さなプレゼントをくれました。 4ヶ月も遅れたホワイトデーのプレゼントでした。 罪滅ぼしのプレゼントなんていらないや!!っとおもいつつ、あけて見るとキャンディーと紙切れが・・・こう書いてありました、『あのときは嬉しくて同僚に話してしまってあんなことになりごめんなさい。水に流しておれと付き合ってくれませんか』と書かれていました。 もうビックリ!! そして、気持ちをしっかり伝えないまま先輩を悪者にして楽になろうとしていた自分に自己嫌悪しました。すぐに合って話しをしようと決心しました。 そして今、先輩だった彼と結婚5年目を迎えます。 子供にも恵まれ幸せな毎日を過ごしているんです。 自己嫌悪に陥り悲しく苦いバレンタインの思い出が、2人を結ぶ甘い思い出に変わりました。いまでもバレンタインには手作りチョコをプレゼントしています!!
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準賞:
『
ル・クルーゼ
』
神奈川県/柏木様
■パパの切り札■
あの可愛かった娘も、最近は「パパ臭い」「うざい」。父親を毛嫌いするようになってきた。でもまあいい。こっちにはあの切り札があるのだから。
もう6年も前になる。小学校に入ったばかりの娘と妻を残して単身赴任。伸び伸びと仕事ができた半面、職場と単身寮の往復ばかりの生活。そのわびしさと言ったら…。最大の楽しみは娘から送られてくる葉書。「がっこうにいったよ」「おともだちとたんじょうかいをしたよ」「あんぱんまんのびでおをみた」など、色鉛筆で描いたグチャグチャの絵と、覚えたばかりのひらがな。リビングのテーブルに座り、家内の傍らで一生懸命書いている姿が想像できて、思わず楽しくなったものだ。
単身生活も2年で終わり、東京に戻ると、たまにしか会えない有り難味がなくなったからか、私のオヤジ化が進んだためか、はたまた単に、娘が成長したためか…、すっかり「脱・父親っ子」。
たまの会話も、
「学校はどう?」「…普通」
「勉強、がんばってるね」「…別に」
一言で終わってしまう。いま風といえば、いま風。でも、やっぱりさびしい。
そんな時、カバンの奥からこっそり取り出して眺めるのが、1枚の葉書。単身赴任先に届いたうちの1枚だ。焦げ茶色の色鉛筆で四角が描いてある。四角の中にひらがなで「ち」「よ」「こ」。端には「ぱぱすき」「おおきくなったら、けっこんしてあげる」とも書いてある。
一言だけの父娘の会話ですら、もうすぐなくなるかもしれない。あと何年かしたら、家に彼氏を連れてくるかもしれない。そしたら、水戸黄門の印籠のように、ぐいっと見せてやる。「この葉書が目に入らぬかぁ」ってね。
お前の最初のバレンタインチョコは、パパ宛てなんだよ。
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