| ■ リスボン地方の概要 |
大航海時代の繁栄を彷彿さえる面影と、国際都市の香りをあわせ持つ、ポルトガルの過去と現在が凝縮された町、リスボン。町は大きく7つのエリアに分かれており、それぞれに違った文化や芸術をもっているのもまた、リスボンの魅力である。
イベリア半島最長を誇るテージョ川の河口に開けた都市、リスボン。その恵まれた立地に最初に目を付けたのが、海の遊牧民フェニキア人だ。海上交易の拠点となり紀元前3世紀にはローマ帝国、さらに8世紀からはイスラム、ムーア(アラブ)人が町を支配する。迷路のようなアルファマの町並や絵タイル、アズレージョなどにイスラムの影響をみることができる。レコンキスタ(国土回復運動)によりイスラム勢力から奪回されたリスボンは、1255年にポルトガルの首都となる。しかし、リスボンが最も栄えたのは、15世紀からの大航海時代だ。海外交易によって得た莫大な富で、ジェロニモス修道院などの大建築物が築かれた。同時に多くの文化を取り入れ、南蛮文化に代表されるようなヨーロッパ文化を、日本を含む東洋に広めていった。アルファマを発祥にするポルトガル独特の音楽「ファド」をはじめ、文化発信地としての役割も大きいリスボン。多くの文化人や芸術家が集い、レストランやカフェも多い。巨大なショッピングセンター、新進デザイナーの店が集まるシアード地区など、ポルトガルの新しい一面が見られる町でもある。
http://www.portugal.or.jp/turism/turism01-02-a.html
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| ■ 観光 |
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| ■ 世界遺産 |
◇リスボンのジェロニモス修道院とベレンの塔
・ジェロニモス修道院
ヴァスコ・ダ・ガマのインド航路発見を記念して、エンリケ航海王子が設計した礼拝堂を基に、マヌエル1世によって造られた修道院。設計者は、多くのマヌエル様式の建物を残した巨匠ボイタック。彼の死後はスペイン人のジョアン・デ・カスティーリョが引き継ぎ、1502年から19世紀に至るまで、完成に長い年月を費やした。また莫大な建築費は、多くの植民地から徴収するなど、大航海時代の栄華を象徴した建物ともいえる。この修道院の最大の見どころは、中庭を取り囲む約55m四方の回廊。外柱やアーチには、ロープや貝、花びらなどがびっしりと掘り込まれており、圧巻だ。2階建ての回廊の1階をボイタック、2回をカスティーリョが設計しており、違いを見比べるのもおもしろい。
http://www.unesco.jp/contents/isan/shoukai_index.html
・ベレンの塔
修道院から東に約1kmの所に川からの侵入者を見張るリスボンの西の砦として建てられた塔。1519年にマヌエル1世がフランシスコ・アルーダに設計させたもので、マヌエル様式の代表的建築の一つだ。テージョ川に浮かぶ様子は、ポルトガルの象徴的モニュメントとしても有名。博物館になっている3階から広いテラスに出られ、対岸のクリストレイも見渡せる。1階は昔の水牢で、水の干満差を利用して作られた。2階には砲台があり、3階は、王族の居城となっていた。
http://www.unesco.jp/contents/isan/shoukai_index.html
◇シントラSintra
かつて詩人バイロンにエデンの園とうたわれたシントラ。夏の避暑地として王侯貴族に愛された町で、木立の間からは瀟洒な館が見え隠れする。歴史的にはムーア人の城跡など、遺跡も残されており、世界遺産の「自然と文化遺産」に登録されている。
http://www.unesco.jp/contents/isan/shoukai_index.html
◇トマールのキリスト修道院
レコンキスタの戦いの功績により、トマールの地を得たテンプル騎士団が建てた、ポルトガルで最大規模のシトー派の修道院。町を見下ろすように丘の上にたつ。最も重要なみどころは、修道院の中ほど、サンタ・バルバラの回廊のテラスにある3つの大窓。マストやロープ、鎖、珊瑚などを描いた豪華なこの窓は、ポルトガルにある数あるマヌエル様式のなかでも最高傑作といわれている。
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| ■ 歴史 |
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| ■ グルメ |
旅の目的は「食」といっても過言ではないほど、食べる楽しみが充実しているポルトガル。長い
海岸線をもつポルトガルの料理は、魚介類を抜きにしては語れない。イワシやアジ、タコ、イカ、
貝などの新鮮な魚介料理、そして国民食ともよばれるバカリャウ(干しダラ)と満載だ。味付けの
基本は、少し濃いめの塩コショウにオリーブオイルといたってシンプル。パンがおいしく、リゾ
ットなどご飯料理の種類も多い。地方色豊かな各地の伝統料理も試してみよう。なお、一皿の量
はかなり多めなので、女性など少なめにオーダーしてちょうどいいくらいだ。
http://www.portugal.or.jp/
・ポルトガル菓子
カステラやボーロ菓子の故郷、ポルトガルの菓子は、南蛮菓子として日本にも古くから伝わり、
親しみ深い。ポルトガル菓子の基本は砂糖と卵とアーモンドパウダー。どれもかなり甘いが、手
を伸ばさずにはいられない魅力的な菓子の数々。思わずつまみたくなるような菓子が店先に並ぶ
パステラリア(甘味カフェ)では、イートインだけでなく、テイクアウトもできる。かつては修道
院ごとに特別なレシピがあったといい、地方ごとに特色ある菓子もある。
・甘めの菓子にはコーヒーを
ポルトガルではコーヒーといえば、通常ビカbica(ポルトではシンボリーノsinbolino)とよばれるエ
スプレッソコーヒーだ。小さなコップにちょっと注がれた濃くて渋いコーヒーに、砂糖をたっぷ
り入れて飲む。レストランでは、食後酒のバガッソなどをコーヒーに垂らして飲むのもまた美味。
ミルクコーヒーはカフェ・コン・レイテcafe
com laite。カフェ・オレにあたる大きめのカップの
場合は、メイア・デ・レイテmeia de laite、ガロットgarotoというのはエスプレッソのような小さ
めのカップに入ったもの、ガラォンはグラスに入ったミルクが多めのコーヒーで、これらはカフ
ェのメニューだ。なお、紅茶はシャ。カフェやカジュアルレストランでは通常ティーバッグだ。
・ポルトガルワイン
シェリー酒と並ぶ世界三大フォーティファイド(酒精強化)ワインのうちの2つ、ポルトワインとマ
デイラワインをもつポルトガルは、いわずと知れたワイン大国。歴史はローマ時代までさかのぼ
るという。現在の年間生産量は約100万kl、世界第8位を誇る。ドウロ、ダンといった有名な産地
限定高級ワイン、ヴィーニョ・ヴェルデといった発泡性の若いワインなど全国各地でおいしいワ
インが生産されている。
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| ■ 芸術 |
【美術館・博物館】
◇リスボン旧市街
・シアード美術館Museu do Chiado
近代から現代にっかけてのポルトガル人アーティストの作品を中心に集めた美術館。陶器作家、風刺画家として有名なラファエル・ボルダロ・ピュニイロ、ロダンの彫刻などの作品がみどころだ。また、1人の芸術家に絞った企画展も毎回話題になる。
http://www.travelworld.co.jp/portugal/area/lisboa4.html
◇バイロ・アルトBirro Alto
・サン・ロケ教会
リスボンで最も大きな教会の一つ。1584年、日本の天正遣欧少年使節団が1ヵ月ほど滞在したといわれ、イエズス会のリスボンにおける拠点となっていた。教会の奥、左手にあるサン・ジョアン・バプティスタ礼拝堂は、イタリアン・バロック建築の粋を集めた見事な装飾で知られる。100人以上の職人がローマにて作成し、のちのリスボンに運んだもので、金の聖母子像と4人の聖人像の周囲は、アメジストやラピス、大理石などの宝石で飾られている。
http://www.angya.net/mytour/lisbon/lisbon5.html
◇アルファマAlfama
・装飾芸術博物館
17世紀の宮殿を利用している博物館。3フロアに20部屋以上あり、各部屋はアズレージョやフレスコ画で飾られ、建物自体も美しい。20世紀初頭の銀行家エスピリト・サント・シルバの収集を中心に、19世紀の上流階級の調度品や装飾品など、当時使われていたように展示されている。
http://www.tabifan.com/europe/Lisboa/spot.html
◇ベレン
・国立古美術館
1883年の創設で、美術館としては国内最大の規模を誇る。12〜19世紀初期まで、大航海時代の影響を受けた展示品や芸術家の作品が主に展示されている。テージョ川を見下ろす高台に立つ黄色い建物は17世紀に建てられた侯爵館と、1940年に建てられた別館の2棟に分かれている。1階の入り口を入り左側には、16〜18世紀のアズレージョで飾られたアルベルタス礼拝堂が移築されている。必見は、この美術館でも最も価値が高いといわれるヌーノ・ゴンサルヴェスの6枚の連画『聖ヴィセンテの衝立Paineis de Saint Vicente de Fora』で、15世紀ヨーロッパ絵画の最高傑作とされている。
http://www.sonoda-u.ac.jp/private/gakusei/g9931131s/%87A%83%8A%83X%83{%83%93.html
◇リスボン市北部
・グルベンキアン美術館
1969年、石油王のカルースト・サルキス・グルベンキアン氏の遺志を受け個人コレクションを集約してできた美術館。広大なグルベンキアン財団の敷地の一角にあり、コレクションはドガ、マネ、ルノワール、レンブラントなどの有名画家の絵画を集めた西洋美術をはじめ、日本の漆塗りや中国の古美術を集めた東洋美術、トルコの絨毯やコーランの写本などを展示した中東美術、古代ギリシア・ローマの古代美術など多岐にわたる。
◇アズレージョ
ポルトガルの街を歩けばどこでも見られるのが、絵タイル「アズレージョ」。教会や通り、駅やレストランの内壁など、さまざまなタイルが殺風景な石壁を彩り、ポルトガルを独特の雰囲気の町並にしている。どこで、どんなアズレージョに出会えるかも、街歩きの楽しみの一つだ。ポルトガル独特の絵タイルがアズレージョ。アラブ語のモザイクを意味するアズレーシャ、また青を意味するアズールを語源にしている。名前の由来からも、青一色の物が本来のスタイルだ。
【建築】
◇アルファマAlfama
・カテドラル
ポルトガルの初代国王であるアフォンソ・エンリケスが、12世紀にイスラム勢力からリスボンを奪回したのちに建てた教会。その後は砦として利用され続けた。フランスの名匠ロベールとベルナルドの設計とされ、そのロマネスク様式の2つの塔と壁は、リスボン大震災にあっても壊れることがなかった堅固なものだ。
http://www.nhirai.com/t_rtw14.htm
・サン・ジョルジェ城
数々の民族に支配された歴史をもつリスボンを象徴する城。歴史的には、古代ローマ時代の砦を基礎にし、5世紀に西ゴート族、9世紀にはイスラム、ムーア人、12世紀にはレコンキスタの末にキリスト教徒、14〜16世紀にはポルトガル王家へと、時代の変遷とともに城主を代え、政治の中心的役割を果たしてきた。現存する城壁は、ムーア人のモスクの特徴をよく残してる。
http://www.asahi-net.or.jp/~TS5R-YMGC/portugal/jorge.htm
◇ベレン
・発見のモニュメント
エンリケ航海王子の死後500年を記念して建てられた記念碑。高さ52mの帆船をイメージした船の先端には、エンリケ航海王子が立ち、彼に導かれるようにヴァスコ・ダ・ガマなど27人の偉人が続く。エレベーターで7階へ上がれば、ジェロニモス修道院やインペリオ広場の全景、リスボン市内が見られる。広場には大理石造りのコンパスと世界地図があり、日本への到着年も刻まれている。
http://www.club-t.com/abroad/syosai/info/por0004.html
◇リスボン市北部
・マルケゼス・デ・フロンテイラ宮殿
初代フロンテイラ侯爵に任命された、ドン・ジョアン・デ・マスカレーニャスによって1670年に建てられた宮殿。モンサント森林公園の一角にある。現在も彼の末裔がここで暮らしているため、一般に公開されているのはダイニングルームや壁面が戦争を描いたアズレージョで飾られた勝利の部屋、書斎など邸宅の一部のみとなっている。
【文学】
・ジル・ヴィセンテ (Vicente, Gil) 1465?-1536?
ギマランイスあるいはベイラで出生。ポルトガルにおける最初の劇作家。ポルトガル演劇の父と呼ばれる。スペイン語もしくは両国語で書いた作品も多数あり、スペイン文学の作家としても認められている。
・フィリント・エリジオ (Elisio, Filinto) 1734-1819
リスボン生まれ。フランシスコ・マヌエル・ド・ナシメント神父
(Padre Francisco Manuel do Nascimento)の筆名。異端審問所に嫌疑をかけられフランスへ亡命。新
古典主 義詩人。
・ニコラウ・トレンティーノ (Tolentino de Almeida, Nicolau) 1740-1811
リスボン生まれ。新古典主義詩人。
http://www.kufs.ac.jp/toshokan/worldlit/worldflame48.htm
【スポーツ】
・ポルトガルの国技 闘牛
サッカーと並んで国民に人気のポルトガルの国技、闘牛。闘牛はイベリア半島で普及いており、スペインを中心に牛との死闘を繰り広げる闘牛士に観客の誰もが魅了される。ポルトガルの闘牛はスペインとは違ったルールなので、違う楽しさを味わえる。普段は静かな闘牛場が夏のシーズン中は多くの人で賑わいを見せる。
・ポルトガル闘牛の歴史
闘牛とは本来は貴族の戦闘訓練として行われたものだった。馬術の訓練も兼ねていたので、馬上から牛と闘い、手綱さばきの腕を研いた。また、牛のほかにイノシシや熊などを相手にも闘い、その勇敢さを誇示したりしていた。スペインの闘牛は有名だが、早々に馬術の部分はなくなり、貴族に代わって馬に乗らずに牛と勇敢に闘うことを職業とするマタドール("殺す人"を意味する)とう闘牛士が現われ、たちまちスペイン全土に広まった。一方、ポルトガルでは馬に乗ったカヴァレイロ("馬に乗る人"を意味する)が馬上で牛と闘うという高貴なスタイルが今も残っており、これがポルトガルの闘牛の特徴である。現在でこそ観客がカヴァレイロに興奮するエンターテイメント的な部分が重視されているが、当初は今のようなエンターテイメント色が強いわけではなかった。国王セバスチャンが1831年にリスボンに闘牛場を建設、それを機に闘牛が次第に見せ物的な行事として人気が高まり、広まっていった。しかし、一方では低俗なものとしてみる人々もおり、1836年には牛が観客の目の前で殺されることは禁止され、今に至っている。これがポルトガルの闘牛のもう一つの特徴だ。
http://www002.upp.so-net.ne.jp/mikuroom/portgul.html
【音楽】
・FADO ファド(12弦ギターと哀切の歌声)
リスボンの町を訪ねたならぜひ聴いてみたいのがファド。人生を意味するこの伝統歌謡は人々の想いそのままの心の音楽。ファドの調べに耳を傾ければ、ポルトガルの心に触れられるはずだ。ファドの起源は、明らかではないが19世紀前半ごろにアフリカやアラブ、ブラジルなどの音楽にも影響されながらリスボンで自然発生的に生まれた大衆の音楽だ。
http://www.sun-rise.co.jp/porfad.html
【偉人】
・ヴァスコ・ダ・ガマ(Vasco da Gama, 1469年頃 - 1524年12月24日)
ポルトガルの航海者、冒険家である。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%B4%E3%82%A1%E3%82%B9%E3%82%B3%E3%83%BB%E3%83%80%E3%83%BB%E3%82%AC%E3%83%9E
・ルイス・フロイス(Luis Frois, 天文元年(1532年)慶長2年5月24日
(1597年7月8日))はリスボン生まれのポルトガル人。イエズス会宣教師。
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%AB%E3%82%A4%E3%82%B9%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%AD%E3%82%A4%E3%82%B9 |
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| ■ リスボン地方の主な都市 |
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| ■ リスボン地方特産品 |
ポルトガルの特産品は意外に多い。有名なポルトワインをはじめ、皮革、金銀製品などは品質、デザインともに評価が高い。また、素材な手工芸品も各地ごとに特徴がありおもしろい。
○にわとりグッズ
ポルトガルのシンボルでもある、にわとりをモチーフにしたグッズ。置物、コルク、栓抜きなど実用製品もある。
○ポルトガルワイン
ポルト、マデイラワインなどの世界的に有名な酒精強化ワインをはじめ、地方ごとに異なるテイストのワインが生産されている。
○アズレージョ
ポルトガルの町を彩るアズレージョ。表札や部屋の飾りなど、アイデア次第で結構使える。典型的な四角タイルから、最近はモダンな作品も多い。
○陶磁器・陶器
地方ごとに特色が見られる陶器類。全体的に素朴な絵柄が特徴だ。
○コルク製品
ポルトガルはコルクの製品で、世界第1位。それらを利用した製品も多く、絵はがきや人形など、さまざまなみやげ物に加工されている。
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