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長靴の形をしたイタリア半島のつま先に位置するシチリア島。オリーブ、オレンジ、アーモンドの名産地でもあり、数々の映画の舞台としても知られるなど、多彩な顔を持ち合わせた魅惑の島です。

シチリア地方の様々な魅力をパノラマイラストで
お楽しみいただけます。
映画人を魅了するのはなぜ?
 地中海のほぼ中央に位置するイタリア一の大きな島、シチリア島。フェニキア、ローマ、スペイン、アラブなど、古代からさまざまな民族の支配を受けてきた激動の歴史を持つこの島には、異文化の影響が随所に残されています。
 そして、この魅力的な土地は数多くの映画に登場し、私たちを魅了してきました。その代表作が、米映画「ゴッドファーザー」です。シチリア生まれのマフィアのボス、ドン・コルレオーネとその家族の生涯を描いた映画史に残る名作にシチリアが出てくるシーンはそう多くありませんが、観る人に強烈な印象を与えました。
 シチリアの美しい海が登場するのは、仏映画「グラン・ブルー」。潜水記録を争う2人のダイバーの競技舞台として、タオルミナの美しい海が効果的に使われていました。カルト的なファンが多いことでも知られている映画です。
 一人の少年の目を通して、戦争に翻弄される女性を描いた伊映画「マレーナ」もその舞台はシチリア島。なんとも物悲しく切ない映画でしたが、胸を打つ切ない映画といえば、伊映画「ニューシネマパラダイス」も忘れられません。シチリア島のジャンカルドという小さな村を舞台に繰り広げられる映画技師と少年の交流、そして少年の成就しなかった初恋の物語…。テーマ曲を聴くと、思わず涙してしまう、そんな人はきっと多いことでしょう。
 こんな風にシチリアを舞台とした映画を振り返ってみると、そこに一つの共通点があることに気づきます。それは、ある人物の成長劇から浮き彫りにされる「哀しさ」です。陽光に恵まれ、海の蒼さに恵まれ、イタリア屈指の食のエリアとされながらも、そこはかとなく漂ってくる哀切感。明と暗、光と陰のバランスー。それが映画人を虜にし、シチリア島を舞台とした映画がたくさん作られる理由なのかもしれません。
毒殺に使われたシチリアの銘菓
 明るさと哀しさが表裏一体となったシチリアですが、食の面では完全に「明」そのもの。この島ならではのおいしいお菓子がたくさんあります。
 その一つが、「ゴッドファーザーPART3」に登場したカンノーロ。シチリアの州都パレルモのオペラ座・マッシモ劇場で、すっかりマフィアの一員としての貫禄を身につけたコルレオーネ家の末娘コニーが、敵方アルトベッロにプレゼントし、暗殺を謀ったお菓子です。毒が混入されているという設定ではあったものの、アルトベッロが食べるカンノーロの美味しそうなことといったら! このカンノーロは、イタリア語で「筒」という意味。カンノーリと呼ばれることもありますが、これは複数形。単数形がカンノーロです。どんなお菓子かというと、スコルツァと呼ばれるパスタ生地を筒状に揚げ、その中にリコッタチーズを詰めています。リコッタチーズのなかには、果物の砂糖漬け(レモンやオレンジなど)やピスタチオなどを入れるのが一般的なスタイルです。 
 日本でも、イタリア料理店でカンノーロを出す店が少しずつは増えているようですが、口にする機会はそう多くはありません。本場の味は、その甘さにびっくりはするけれど、思わずペロっと食べきれる美味しさなのだとか。ぜひ一度体験したいものです。
イタリアNo.1の味がいっぱい
 カンノーロに使われているリコッタチーズはイタリア全土で手に入りますが、味の点では「シチリア産が一番」というのが定説です。
 ところで、リコッタとは何を意味するかご存じですか? リコッタの「リ」は「再び」を、「コッタ」とは「煮る」を意味します。リコッタチーズとは、チーズをつくる際に残った清乳に少しの乳を加えて、再加熱し、上に浮かんできた凝乳の水分を切ったチーズなのです。
 一見、おぼろ豆腐のようで、チーズというよりヨーグルトを感じさせるクリーミーでフレッシュなその味は、カンノーロ以外にも、シチリアのお菓子によく使われています。例えば、リコッタクリームをシュー生地で巻いたスフィンジ、リコッタチーズとスポンジケーキを重ねたカッサータ、パン生地の中にリコッタチーズを詰めて揚げたカッサテッラなどなど、まさにリコッタチーズ尽くし。シチリアの人々の食生活に浸透しているチーズなのです。
 そして、今回、吉田菊次郎先生に作っていただいたジェラートもシチリアを代表するお菓子です。そもそも、ジェラートとはかつてシチリアを支配していたアラブ人が、エトナ山の雪を使って作ったのが始まりだとされています。パンにジェラートをはさんで売る店も多く、味といい、食べ方のスタイルといい、シチリアの個性満開のお菓子といえるでしょう。
 美味しくて個性的なのは、お菓子だけではありません。周囲を海に囲まれた土地ですから、海産物の豊かさにも定評があり、肉厚のカジキマグロをオリーブオイルで焼いて、レモンを搾って食べるシンプルな魚料理、ペッシェ・スパーダ(カジキマグロ)のグリルもシチリア自慢の味です。そのほかにも、マグロの卵を塩漬けにしたカラスミやケイパーなどなど、食欲をそそる素材を挙げていくときりがないほど。訪れる人の期待を決して裏切らない魅力的な食の宝庫、それがシチリアなのです。
ジェラートの作り方 >> 

※ 次回、東ハンガリー地方です。お楽しみに!

 

シチリアは、海と太陽に恵まれて、豊富な特産物があります。今回のプレゼントではシチリア産のオリーブオイル 、岩塩、ドライトマト、ハチミツをセットにいたしました。
ブレザオラ・ディ・トンノ(マグロの塩漬け)
初夏になると海流に乗ってシチリア島付近にもマグロがやってきます。とても荒っぽい昔ながらのマグロ漁、ラ・マッタンツァで有名です。
マルメラータ・ディ・ポモドーロ(トマトのジャム)
シチリアのおへそあたりのトゥディア村は、降り注ぐ強烈な日差しに乾ききって、一見荒野のよう。ここではたまに雨が降っても、いつもスズメの涙。そんな厳しい環境で育った野菜や果物たちは、収穫量こそ少ないけれど、実は甘みや滋味がギュッと詰まっています。
サーレ・マリーノ(海水塩)
静かな入り江の潟。ここは海の向こうはアフリカ大陸という、シチリア島最西端の町トニパラ。アフリカから吹き寄せる乾いた風と強烈な太陽、そして、少しだけ他より塩辛くてクリーンな地中海の水とが出会ってできるのが、長い歴史を誇るトニパラ名産のサーレ・マリーノ。
カッペリ(ケッパー)
どこまでも碧くクリスタルなシチリア海峡に、ぽつんと浮かぶゴツゴツ溶岩の火山島パンテレリーア。海峡の向こう、北アフリカの砂漠から吹きつける熱風(シロッコ)のせいで、家もブドウもオリーブもみんな地面に這うように低い。初夏のひと時、そんな島にバラのような高貴な香りを放ち、淡桜色の可憐な花を咲かせるフウチョウボク系の植物の蕾が、カッペリ(ケッパー)です。
マルサーラ酒
「アラーの神の港」
まるで呪文のような響きを持つアラビア語が語源の、シチリア島西端の町マルサーラは、同名の酒精強化ワイン、マルサーラの生まれ故郷。18世紀に、英国人ジョン・ウッドハウスのPRによって一気にブレイクしたこのお酒。ブームに乗ってこのあたりの土地は目一杯ブドウ畑に開墾されました。しかし、作りすぎたために品質に大きなバラつきが出て、マルサーラの人気はガタ落ち。1950年以降には多くの農園が荒廃してしまいました。しかし、78年、野心に燃える青年が荒れた農園のひとつを買い取ました。そして、その青年マルコが始めたのがマルコ・デ・バルトリ醸造所(カンティーナ)なのです。
ttp://www.caleca.org/
シチリア島で生れたカレカは地中海地方の陽気な雰囲気をデザインに取り入れ、全てハンドペイントで作り上げている2世紀以上に渡る歴史ある会社です。
 
吉田菊次郎先生が作る、夏にうれしい2つ
のジェラートを紹介。
「シチリア地方」のことをもっと詳しく 知りたい方のためのお役立ちリンク集。
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